アイドリング回転数のクローズドループ制御 現状報告  その1

今回は 少し長くなります 興味の無い方はつまらない話だと思います 
言うまでもなく私のBANDIT1200のアイドリング回転数制御の話です

現在は、ソレノイドバルブを細かくON OFFして 流量を制御するPWM方式で
回転数をフィードバックして 設定した回転数にする クローズドループとしています
おかげで 誤差は目標回転数1250rpmに対して+-30rpmくらいに入っています
回転数が低ければ ソレノイドバルブから多くの2次エアーを入れて回転数を上げ 低ければ その逆です
実際に乗ってみると 回転数の安定性は文句ありません
以前、エンジン温度によってアイドリング回転数が変動したので この制御方法にしました

データーロガーのログです
グラフ3段の一番上 白が回転数、黄が空燃比、赤がマニホールド負圧
一番下の白が ソレノイドバルブの開弁率(Duty比)です
IMG_20220812_173100394640.jpg

カーソル(青い縦線)のところの値は右に表示されます
回転数は1260rpm、MAP68.0、A/F12.30 下のグラフでPWM Idle Duty33.3%が開弁率です
A/F以外は ほぼ横一線で上下の振れはありません とっても安定したアイドリングです
空燃比の振れは +-0.5位です 実際はもっと細かく上下に振れていますが
平均化して表示していますので このような振れとして表示されます

本題はここからです 
回転数の安定度は良いのですが 空燃比が変動します

回転数を変更させる方法としては ソレノイドバルブで2次エアーの量を増減して調整しています
と言うことは・・・
2次エアーを増やすと空燃比が薄くなります 減らすと濃くなります
多少の変動なら問題は有りませんが 変動が大きいとフィーリングが悪くなることも・・・

例として エンジン温度が高いときの発症が多いのですが・・・ 
吸入効率が落ちてきて回転数が下がり2次エアーを入れてアイドリングを上げようとします
その分、空燃比が薄くなります しかも、温度補正は高くなると薄くする方向です

上のログデーターでは 回転数1260rpm、エンジン温度が125.0℃ 空燃比12.30です
これは対策で 一時的に濃くしています
2次エアーバルブのDutyは33.3% これは想定内ですが
場合によっては 50%位になる時も有り この場合は空燃比は13.5位になります
一時的に濃くしてこの数値です 通常の場合は13.5で 薄い場合は14.5位です
純正状態では装着されている 排気管に空気を入れることは行っていません
この状態で14.5では トルク不足を感じます

長くなりましたので 2回に分けることにします
次回は この対処方法を考えます

tag : フルコンEMSエンジンマネージメントシステム空燃比データーロガー

プロフィール

twintop yoshi

twintop yoshi
車やバイク用の点火チューニングパーツ、V-UP16やマルチスパークアンプMSAの製造販売、当社のエンジンマネージメントシステムEMSフルコンを使用して キャブ仕様からインジェクション仕様への変更も行ったりしています

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