デスビと コイルが送られてきました その2

前回の 続きでV-UP16とMSAを試してみることにしました

その前に コイルに通電すると どのように電気が流れるか?
抵抗などとは流れ方が違いますので 簡単に説明をしますね

イグニッションコイルの場合
コイルにもよりますが スイッチONで電流が流れ始めて 徐々に増加
その後、0.003~0.01秒(3ms~10ms)くらいで 電流は一定になります 
この一定になるまで電流を流すと コイルの異常な発熱を起こしますので
この手前で 回路を遮断して火花を飛ばします

電流制御を行うイグナイター
あらかじめイグナイター内で流れる電流を決めておきます
決めた電流になるとそれ以上電流を流さないように 
回路に抵抗を入れることで 電流を抑えます
このような方法を取ることで コイルの種類が変わっても 流れる電流は ほぼ変化しないので
いろんなコイルが同じイグナイターで使用可能になる このようなメリットが有ります
 
今時の制御はというと・・・
コイルには最適な電流が有りますので その電流値になるように
コイルに電流を流す時間を制御しています 通電時間制御方式です

さて、このようなイグナイターでMSAを使用できるのか?
コイルを直接駆動するわけですから イグナイター機能を内蔵したMSAが必要です
バイク用で2chの物が有りますので このうち1chを使用すればコイルは駆動できますね
ただ、入力は電圧を感知していますので 下のオシロ波形のような電流制御の波形では
どこからがONになったかは分かりますが どこでOFF? これの確定に迷います
(黄色の丸の所で電圧が変化しますので・・・)
IMG_20220530_133100075.jpg

と言うことは・・・
電流値を最初から抑えて 絶対に電流制御に入らないような電流をイグナイターで駆動させたらどうなるのか?
当然、試してみましたよ!
この方法で試したら 矩形波となりましたので MSAの入力回路は認識は可能です
しかし、大きな問題が有ります
MSAは通電時間制御機能は搭載していません 元の信号のままコイルを駆動します
元々、電流制御が前提のイグナイターでは 通電時間は長めです
そのため通常より大きな電流がコイルへ流れることになり コイルの発熱や焼損する可能性が出てきます
やはりうまくは行きませんね~

一応、送られてきたコイルでテストしてみますが 注意が必要ですよ!
当社では このようなテストでは直流安定化電源を使用します
万が一 コイルに限らず 過大な電流が流れると この電源は電源供給を止めてくれます
止める電流の値も自由に設定できますので イグナイターやコイルを壊す心配もありません
このような安全対策をして テストしていますので大丈夫です
バッテリーなどで行うと 壊す可能性も有りますので 行わない方が良いと思いますよ

さて、テストです
IMG_20220530_143630073.jpg

コイルへの電流は確実に増えていますね 電気的な作動は電流増加を除いて・・・ 
MSAへは正常に信号は入力されていますので 波形を見るとマルチスパーク作動も正常に行っています
この状態で V-UP16も接続してみました
当然ですが コイルの消費電流はさらに増えています
点火性能は 上がっていますがコイルには相当負担がかかっていると思いますね~

実は バイクでは有名な ウオタニ製コイルを使用したいとのことで 一緒に送られてきました
これでもテストします
IMG_20220530_145432661.jpg

結果は同じです
やはり 電流制御を行っているイグナイターでは MSAは難しいと思いますね~

可能性が有るとすると 通電時間や電流制御が無い時代のコイル!
そうです ポイント点火用のコイルならポイントが閉じていれば 電流は流れています
元々、キーONで電流が流れても大丈夫に設定されたコイルなら 仕様可能だと思われますが
点火性能は 落ちると思います・・・
プロフィール

twintop yoshi

twintop yoshi
車やバイク用の点火チューニングパーツ、V-UP16やマルチスパークアンプMSAの製造販売、当社のエンジンマネージメントシステムEMSフルコンを使用して キャブ仕様からインジェクション仕様への変更も行ったりしています

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