ハーレーの始動不良・・・

当社の店長のハーレーは 
先日から 点火モジュールをツインテックTC88Aに交換したり
イグニッションコイルをテストしたりしています

最近は暖かくなってきましたが 
寒いときの 朝一番のエンジン始動が出来ないんですよね~
ノーマルのモジュール、ノーマルコイルでも症状は同じです

今までは ブースターケーブルをつないで始動していたそうです
一度、始動してしまえば再始動は問題ないと・・・
オイルの粘度も硬いし、バッテリーも古いしなどと考えていました
ケーブルもアース端子などは接触部分の塗装を剥がしたり
いろいろ対策もして見ましたが 効果は有りません

そんなことでバッテリーを交換することにしました
ハーレー純正バッテリーが高いのも 一つの理由ですが・・・
ジェットスキー用に購入しておいた 新品を使うことにしました

しかし、新品のバッテリーにしても 朝一番は 始動できません
ハーレーに詳しい方に聞くと・・・
ハーレー純正のバッテリーはCCAが高く始動できるとの事です
今回、使用したバッテリーは CCAの記載もありません 安物ですから(笑)

今更 バッテリーを買い換えるのも・・・
そこで いろいろ調べることにしました
1551677056.jpg


始動できない原因は 点火モジュールが点火しないことです
これには間違いありません!

ブースターケーブルでバッテリーを接続しても
クランキング回転数はさほど変化がありませんので 
回転数は関係なさそうです・・・

CCAの影響と考えると・・・ 
クランキング時の電源電圧の影響で点火しないことが予想されます
と言うことで・・・ 
どれぐらいクランキング時に電圧が下がるか 見てみることにしました

下の写真がクランキング時のバッテリー電圧です
波打っているのが分かりますね
1551677017.jpg


上と下の写真を比べてみて・・・

キーONで12.0Vのバッテリー電圧が クランキング時には
山の部分の電圧が9.8V 谷の部分の電圧が6.8V
谷の部分が圧縮状態で クランキング負荷が大きく電流が増加して
電圧が下がっていると思われます
スターターモーターの経たりも 無くいは無いと思いますが
まだまだ元気ですので 他を考えます
1551677016.jpg


ハーレー純正のバッテリーを使えば問題は解決するようですが
同じくらいの容量のバッテリーの新品で 始動不良の症状です
確かにCCAの違いは有ると思いますが
純正品でも 性能が落ちれば同じようなことになりそうですね

ブースターケーブルを接続したりして いろいろ調べて・・・
点火モジュールの電源電圧が低いとモジュールが作動(点火)しない
このように予想しました

何か対策は無いのかと 考えます

ハーレーダイナのノッキング対策

当社の店長のハーレーダイナのネタです

 先日、イグニッションモジュールを ツインテックTC88Aに交換しました
その時の記事は こちら↓
http://twintop1.blog.fc2.com/blog-date-20181226.html
その後、寒いので放置していましたが 
昨日の暖かさに誘われて ゴソゴソ始めました・・・
http://www.daytona-twintec.com/TC88A.html
1550559282.jpg


イグニッションモジュールTC88Aに交換して 
パワフルになったのは良いのですが・・・ 
1500~2000rpm、アクセルを大きく開けると ノッキングが出ます
ノーマルモジュールでは出ていませんので 
原因は点火時期の進みすぎ! これに 間違いはありません

TC88Aのダイヤルを回して遅角して消すことも出来ますので試して見ました
確かに、ノッキングは消えますが 他の部分まで全体に遅角していますので
フィーリングが悪くなります
やはり ピンポイントで実際にノッキングが出ているところだけ 
遅角する方法がベストに間違いありません

と言うことで 実際に作業して見ました
USBインターフェイス 18014をセットアップして・・・
実際にノッキングを出す走りをして データーロガーに記録させます

表示は この通りです
表示項目は 回転数、車速、マニホールド負圧、点火時期、電圧
この中から、グラフは2種類のみ同時に表示されます
今回、ノッキングが出るところは 1500~2000rpmでアクセルを大きく開けた所
回転数は分かりますが アクセル開度はありません
アクセルを大きく開けるということは マニホールド負圧が大気圧近くになります
このことから MAPのグラフの一番高いく(30in_Hg)
回転数が1500~2000rpmのところです 下の写真のカーソルの場所です
1550559281.jpg

この画面から 表示を点火時期に変えると・・・
回転数 1562rpmで 点火時期25.9度と表示されました
この写真は点火時期の変更後ですので 25.9となっていますが
変更前は 30度くらいでした
1550559302.jpg


このようにロガーを使用して点火時期が確認できます

では、どのように遅角させたかと言うと・・・
回転数1500~2000で マニ負圧30in_Hgは 赤丸のところです
下の写真は変更前のデーターで 30度くらいですね
1550559283.jpg


変更後の写真は こちら
1550559280.jpg

写真のように 2~5度くらい遅角させてノッキングは収まりました
ピンポイントで遅角させましたので 他の領域はパワフルのままです

フルコンのセッティング環境に比べると
データーロガーが貧弱ですが あるだけマシです
このような使い方をすれば 点火時期のセッティングも可能です
このハーレーダイナはキャブ以外はノーマルです
圧縮が上がったエンジンなどは TC88Aのダイヤルだけでなく
このようにセッティングをしたほうが良さそうな予感ですね

この店長のハーレーダイナも 暖かくなったら
もっと点火時期を変更して試してみたいと思います

エンジンフィーリングに及ぼす影響は 
燃調より点火時期の方が大きい場合も多いので・・・

ハーレーの点火モジュール その3・・・

今日もハーレーの点火モジュールです

点火モジュールとの通信は可能になり データーは出てきました
今日は 自由に点火時期の変更が出来るか?
実際に 点火時期を変更して見ます

作業風景は いつもと同じようにPCとオシロスコープは必修ですよ
1547018908.jpg


走る訳ではありません
作動を確認するだけですから 一番分かりやすいマップの場所
アイドリング付近の点火時期を変更して作動確認をすることにします

点火モジュールからデーターをダウンロードして
まず、オリジナルをPCに保存しておきます
これでいつでも 初期状態に戻せます
アイドリング付近の点火時期は 初期状態では上死点前23~24度くらいでした
これを 上死点で点火するように設定を変更しました
1547018905.jpg


リアルタイムモニターで確認すると
マニホールド圧13in/hg、点火時期0度となっています
さすがにこの点火時期だと 初期状態のアイドリング回転数900rpmから 
回転数は750rpmと下がりますね
なんとなくアイドリングが不安定で ハーレーでは3拍子と言うらしいですが
それらしい排気音のような気もします(笑)

明らかに点火時期が遅れて 効率が悪いような感じの回り方です
PC上のマップ、リアルタイムモニターでも 点火時期は0度ですが
私は オシロスコープでも確認します
1547018907.jpg


青いラインの凹みが点火信号で 立ち上がりで点火しています
紫のラインがクランク角センサーの信号です
以前の調べた信号と比べて 明らかに点火信号が遅れています

このハーレーは タイミングライトで点火時期が確認できません
覗き穴は無いとのことで外からは
実際の点火時期や、上死点の確認は不可能だそうです
しかし、点火時期を 0度(上死点)としたため
クランク角センサー信号の上死点は分かりました!
私は この位置も知りたかったのです
これで オシロスコープ上では周期からクランクの位置が分かります

後は 走るのですが・・・ 
寒いので また後日と言うことにします・・・

ハーレーの点火モジュール その2・・・

そろそろ内職にも あきてきますので・・・

ハーレーの点火モジュールをゴソゴソします
前回は PCとの接続がうまく出来なくて データーが出てきませんでした
http://twintop1.blog.fc2.com/blog-date-20181226.html
こちらは アドバイスを頂まして 対策が出来ました 
おかげさまで 無事、モジュール内のデーターがダウンロードできました
1546847073.jpg


ついでにデーターロガーも見てみます
こちらもデーターをダウンロードできて 表示できました
1546847074.jpg

ただし、項目の表示は2個までで・・・
エンジン回転数、点火時期、マニホールド負圧、車速、バッテリー電圧
このうち、2個までが同時に表示できます
少し、さびしいですが 無いよりはマシです

実際の運用は 走行後、ログを見ながら表示項目を切り替えて使う
このような方法になると思います

まだ、細かな検証は必要ですが・・・
イニシャルと スロープのダイヤルスイッチの動きも 
なんとなく分かってきました

当初は どのような物か、手探り状態でしたが
PCを接続して いろいろ設定を変えたりしていくと
特性、特徴とでも言いますか 分かってきます

満足のいくセッティングをしようとすると 
モジュールのダイヤルだけでは 難しいところも出てきます
たとえば・・・
巡航していて加速、アクセルを開けた瞬間 ノッキングが出るが
回転が上がるとノッキングは収まる
このような場合 ダイヤルでノッキングを抑えると
ノッキングが出ていない領域の点火時期も変わってしまいます
これをノッキング領域だけ設定変更しようとすると
PCを接続しての作業が必要になります

今度は暖かい日に 走っていただきましょう
これから楽しめそうな予感です!

ハーレーの点火モジュール

今日も空いた時間に 店長のハーレーダイナをゴソゴソしております

点火モジュールをテストしています
このモジュールは USB_シリアルアダプター経由で
PC_Linkというソフトを使用して点火時期が自由に変更できるらしい・・・
1545804751.jpg
 

と言っても・・・
PCにソフトをインストールして USB_シリアルアダプターのドライバーを
インストールして COMポートを合わせて、
その他いろいろ設定を変えたけど データーが出てこない・・・
PCからは モジュールは見えているみたいです 
ファームウェアーIDが表示されますので・・・

写真では接続できているように見えますが デモモードですから・・・(笑)
1545804750.jpg

ハーレーは 私にとって目新しく楽しいですよ!
ここで時間切れです 来年の楽しみにしておきます

これで 年内の仕事は終わりかな・・・
明日、明後日は定休日で 29日(土)は出社しますが
仕事はしないつもりです
プロフィール

twintop yoshi

twintop yoshi
車やバイク用の点火チューニングパーツ、V-UP16やマルチスパークアンプMSAの製造販売、当社のエンジンマネージメントシステムEMSフルコンを使用して キャブ仕様からインジェクション仕様への変更も行ったりしています

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